人間の体は60兆個の細胞で出来ています。それは全て日々摂取した水と栄養素から作られ、維持することが出来ます。人に必要な栄養素は、50種類以上と言われていますが、それぞれの栄養素が役割を持ち、相互に助け合い力を発揮し体を維持しています。
サプリメントを摂取する場合、単品だけで摂取してもバランスが良くなければ力を発揮するどころか反対に他の栄養素の足を引っ張ることになってしまうのです。多数の栄養素がバランスよく配合された総合的なサプリメントで栄養のバランスを保つことがまず大切です。
その上で、特定の目的を持つサプリメントを摂取する方法がサプリメントを摂取する上で、正しい摂取方法と言えるでしょう。バランスよく栄養素を摂ることで、細胞は質の良い細胞へと生まれ変わっていくのです。
医者の処方する医薬品と、食品に分類されるサプリメントのまず一番の大きな違いは、その効果の証明され方です。医薬品が認可されて世間に出回るまではいくつもの大規模な研究を経て、様々な角度から効果と安全性の検討を重ねた上での評価になります。
サプリメントでは、科学的評価に耐えうるデータがあるものはごく一部で、その効果も安全性も、ある意味では不確実です。確かにある一定の根拠が認められるサプリメント、薬の代わりに慎重に投与したところ、少なからず効果が認められたというサプリメントも一部ありますが、全体としてはデータ不足のようです。
さらに、メーカーがスポンサーになっている臨床研究(作為的ではなくても、ひいきめな結果がでやすい)であったり、長期投与の研究結果がなかったり、品質や成分の含量が一定でないなど、万人に投与して有効、かつ安全という保証がないのです。サプリメントの中でもいくつかの分類があります。
ビタミンやミネラルのように医薬品としても使われている物は、ヒトへの生理的な作用や、ある一定以上での有害作用が明らかですから、特に栄養機能食品として分類されています。
サプリメントには私たちのより健康になりたい、生活習慣病を予防したい、果ては寿命までも延ばしたい、という希望がこめられた食品ですが、まずは効果よりも安全性に目を向け、自分の食生活を振り返って、どの栄養素を補うべきかを適切に判断することで、より有効に利用できる事でしょう。
Last update:2023/4/19